材質別の防滑性能比較

1.O-Y・PSMによる防滑性能比較

O-Y・PSM(斜め引張式すべり試験機)を用い、JIS A 1454(高分子系張り床材試験方法)に定める床材の滑り性試験によって測定した滑り抵抗係数(C.S.R)、及びJIS A 1509-12(セラミックタイル試験方法・第12部:耐滑り性試験方法)によって測定した素足の場合の滑り抵抗値(C.S.R.B)を表1に示す。

2.NA滑り試験機による防滑性比較

一般財団法人ベターリビングの優良住宅部品認定制度の中に「浴室ユニット」の認定基準の評価方法、NA滑り試験機による「洗い場床の動摩擦(転倒リスク度)試験」によって測定した素足の場合の動摩擦係数と転倒リスクを表2に示す。

表2で使用した床材は次の通り。

床材A:石材(鏡面磨き仕上品)⇒明らかに滑り易い比較用サンプル

床材B:せっ器質タイル(高低差0.02mmの微細波形表面形状)

床材C:せっ器質タイル(高低差0.06mmの緩やかな波形表面形状)

床材D:FRPユニットバス床(方形格子状の溝を有する表面形状)

床材E:FRPユニットバス床(方形格子状の溝を有する表面形状)

床材F:高硬度石英成形板(ハイブリッドストーン「アベイラス アンプロップ」)

床材G:防滑シート(下足歩行用の粗い凹凸表面形状)⇒明らかに滑りにくい比較用

※床材B~床材Fが浴室床材として現在使用されている代表例。床材A及び床材Gは比較用として極端に滑りやすい床材及び滑りにくい床材を選定。