HACCP(ハサップ)とは
何が変わる?
既往HACCP床材の問題点?
既往のHACCP床材は、ほぼすべて樹脂系の塗床が採用されいます。
その問題点として次のようなことが挙げられます。
食料品製造業 労災認定点灯事故件数
転倒事故は食品製造労災件数の約 30% を占めています!
食料品製造業労災件数(2019年)
事故の種類 | 労災件数 | 構成比 |
---|---|---|
転倒 | 2,292 | 29% |
はさまれ・巻き込まれ | 1,637 | 21% |
切れ・こすれ | 980 | 12% |
墜落・転落 | 674 | 8% |
その他 | 2,380 | 30% |
合計 | 7,963 | 100% |
中央労働災害防止協会「労働災害分析データ」より
上記の事故件数は、労災として認定された事故のみが含まれています。
労災として報告されていない(日常起こる転倒事故など)件数をすべて含めると膨大な件数になります。
HACCP床材比較表
項目 | アベイラス アンプロップ | 抗菌塗料 | 樹脂系塗床 | |
---|---|---|---|---|
厚み | 10mm (*1) | 0.1mm | 3mm | |
LCC(20年間のトータルコスト)(*2) | 50,000円/m2 | 235,000円/m2 | 119,000円/m2 | |
コスト | イニシャルコスト (材料希望小売価格) (工事設計価格) | 50,000円/m2 | 3,000円/m2 | 15,000円/m2 |
一般的 耐久年数 | 約20年 | 約1年 | 約3年 | |
修繕費用 | - | 5,000円/m2 (*3) | 10,000円/m2 (*4) | |
改修工事に伴う 営業損失 (*2) | - | 132,000円/m2 | 44,000円/m2 | |
食品加工工場 における要求性能 | 不浸透性・無吸水性 | ◎ | △ | △ |
耐薬品性 | ◯ | ✕ | △ | |
耐衝撃性 | ◯ | ✕ | △ | |
引き摺り性 (傷の付きやすさ) | ◎ | ✕ | △ | |
耐磨耗性 | ◎ | ✕ | △ | |
防滑性 (滑りにくさ) | ◎ (C.S.R.値:0.83) | ✕ (C.S.R.値:0.3前後) | △ (C.S.R.値:0.4前後) |
|
清掃性 (掃除のしやすさ) | ◯ | △ | △ |
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(*1):ハードタイプ=10mm、フレキシブルタイプ=5mm
(*2):月商1憶円、利益10%、30日/月稼働、床面積250m2、改修工事期間5日として計算
(*3):塗装をすべてオーバーレイして塗装を塗り直し
(*4):中間層までをオーバーレイ(基礎層は残す)して塗り直し
HACCP対応防滑床材 施工事例
株式会社マルイリフードサプライ様 2016年12月施工
本社所在地:静岡県焼津市宗高 1475-1
設立:1966年5月23日 従業員数:84 人
事業内容:冷凍鮪類卸、水産加工業、冷蔵倉庫業、外食事業部
URL:https://www.maruiri.co.jp
施工前の課題(塗床)
施工後の効果
魚の残骸による汚れ
魚の脂や死骸を撤去掃除
清掃性が高く汚れが落ちやすい
施工後画像
お客様コメント
旧工場の塗床では、工具や魚を落とした時の床面の傷に魚の脂、血のりや残渣が残ることで不衛生であったり、清掃時にも残渣を除去する手間が掛かってしまう問題がありました。
工具や魚(冷凍)を落としても床がほとんど傷がつかず、3年経った今でも変わらないことに驚いています。(2020年現在)
旧工場で使用していた塗床の経年状況では、水たまりや割れ欠けがあり十分に乾いた状態が得られませんでしたが、この床材になってからは夜間の除湿だけで床面が乾燥し、カビが発生しにくい環境を維持してくれています。また、防滑効果のおかげで新工場になってから転倒事故がゼロになりました。